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海外と取引をし、海外と商品・サービスを作りだすのが「当たり前」の時代。”私たちは「アジアの世紀」に生きている。”アスノバはそう考えています。
アスノバでは、じつに多くの留学生と日常的に対話し、彼ら彼女らがいかにして日本の教育や学校に対して魅力を感じていただき、そして充実した学校生活そしてその後の進路を戦略的に選択することできるか、模索しています。
こうした活動のなか、この度ある東京の工学系学校に通う学生から聞いた叫びをお届けしたいと思います。
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皆さん、はじめまして。私の名前は、セ-ン(仮称)と言います。2008年に、ラオスのヴィエンチャン市から留学生として日本にやってきました。

photo by Jean-Marie Hullot
はじめは、アニメーションやCGの勉強をしようと考えていたのですが、インターネットの仕組みに興味がでてきたので、移動体通信、モバイル、ワイヤレス通信の勉強をしています。
いまでは、学校ですこし珍しい分野ですがRF-ID(IC タグ、IC ラベル)を活用したビジネスについても、同じラオスから来た友人たちと勉強をしています。
将来は、ラオスに戻って日本で勉強した技術を使って会社やインターネットやパソコンについて勉強できる学校をつくることです。
さて、今回『そのサイト、留学生視点に立ててますか?』というタイトルを書かせていただきましたが、私の経験をいくつかご紹介したいと思います。
きっと、他の留学生たちも同様の体験をしたことがあるのではないか?! と思いここでお伝えすることで、ちょっとずつ改善されていき、私の後輩留学生たちが「日本で学べること」や「学校の魅力」に気が付いてくれたらよいと思
います。
奨学金の情報がわかりづらい!
留学の奨学金についての情報を英語で書いていただいている学校は多くありますが、一方で、母国の言葉で書かれていないことが多く、なかなか理解しづらいと思っています。日本への「留学の手引き書」については、英語のほかに中国語、韓国語といったアジアの言葉からフランス語やドイツ語といったヨーロッパの言葉で書かれていることがありますが、一歩その先の情報を得ようとするときに「英語だけ」ということが多くて困ってしまいました。なかには「日本語だけ」という学校もありました。
もちろん、日本に留学するので「日本語がわからなければいけない」ということは、確かですが奨学金といった留学生にとっては欠かせない情報については、間違いがあるととても怖い部分で、わからない場合には「もう少しだけ親切なページを作っている学校で勉強したいな」と思ってしまうことがあります。
私の国(ラオス)のニーズは少ないかもしれませんが、奨学金については少しでも機会をもらえるとうれしいです。(それ以外は、ある程度つき放していただけたほうが勉強になりました)
様々な目的が詰まっているページが多い!
「学生生活」なのか「カリキュラム(学習・授業形態)」なのか?!よくホームページを見ていて思うことがありますが、様々な情報を全部まとめて1枚、2枚のページに詰め込んでいる学校を見かけました。
私ははじめのうちは、日本語がよくわかっていなかったので、学生生活とカリキュラムを同じように「学校の生活(勉強、学習、暮らし)」として読んでいましたが、日本に来て言葉の意味の違いを覚えていくうちに、「これは、全てまとめて書かれているな」「ここは分けて書いた方がわかりやすいな」と思うことがよくあります。
日本の方は普段、日本の方同士でお話をされているので言葉の意味の違いが曖昧でも伝わることがあるかもしれませんが、ご自身がたとえばアメリカや他国の学校へ留学されることを想定して、目的別にページを作っていただけるとうれしいです。
日本語の間違いがある!
私は英語もわかりますが、ときどき「おや?」と思うページがあります。
ページに書いてあることは分かりますが、明らかに英語の表現がおかしいものや現地の言葉では表現しきれていないページがあります。「これはもしかすると、日本人の方が日本の感覚で翻訳されたのかな?」と感じてしまいます。
日本に来て、同じ国の後輩に対して私が通っている学校を紹介することもよくあるのですがその時に改めて留学生用のホームページを見ていると「日本の学校の日本語のページなのに、『日本語がおかしい!?』」ページも見かけます。
言葉については、一番大切にしていただきたいところだと思いました。
留学生って同じ国や地域から留学に来ている者同士で情報交換をしたり、パーティーを開いたりしますが、結構そういう話題にも触れますよ。また、後輩たちに学校について話す機会もあるので、その時にうまく紹介することができるようなページ(媒体)だとうれしいと思っています。
言いたい放題書いてしまいましたが、一番伝えたいと思ったことは『そのサイト、留学生視点に立ててますか?』
学内の留学生に声をかけて、よいページを用意していただけると嬉しいです。
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■”日本の教育を世界へ”アスノバの「AsunoMagazine」2010/04/07 No.001
発行:アスノバ株式会社 - http://asunova.com/
発行人/有田一喜
編集長/UTSUGI
編集 /安井元規
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Posted in: メルマガ, 日本語
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