中国の教育制度は、日本と似ている?

まずは、アスノバでも取引の多い中国の教育制度について、その類似点と相違点をまとめたいと思います。

中国の学校制度

皆さんご存知の方も多いと思いますが、中国の学校教育は、日本の学校制度と似ています。

初等教育は小学校の6年間、その後の中等教育は初級中学に3年、その後は普通教育と職業教育にわかれており、大学への進学をメインとする高級中学、職業技術教育を行う中等専門学校、技術労働者学校、職業中学に分かれています(一部農村部では、5年、4年、3年、4年となっているところもあります)。高級中学から進学する高等教育には、総合大学、単科大学、専門大学があります。

義務教育とされている部分も、日本と同じ小学校と中学校にあたる初級中学でそれぞれの進学率は99%と95%と高い水準になっています。

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新学期は、9月から始まります。日本と同じ週休2日、土曜と日曜がお休みのようです。

もちろん、日本の学校とは異なる点もあります。一番の違いは授業時間でしょうか。

進学校(高級中学)では朝7時から夜9時まで授業+補修をする所等も有り、日本とは授業時間が大きく異なっています。日本以上に学歴=価値、という価値観が強く、良い学校に進学させる事を非常に重用視する中国では学校(教師)、親共々「とにかく良い学校に」入れる事を最優先しており、長い授業時間も「当然」と受け入れられている様です。

中国の職業教育

また、これとは別に中国には「職業教育法」なるものがあり、中国における職業教育は「学校職業教育」と「成人職業教育」に分かれています。

この法律に関連して、中国では、建国以後、法律や制度の不整備のために何度か教育制度に関しての改革を銘打った活動が起こっているようですが、現在では、職につけない人々と、人材不足の問題を抱える企業をつなぐために国策としてOJTを含む職業教育に関して国が力を入れているようです。

アパレルメーカーや自動車メーカー等、国や企業に雇われた日本の熟練工の方々がトレーナーとして勤務している所もあります。

まとめ

中国の教育制度は、日本と似た教育体系を持ちながら、特に高校以降は日本より複雑な体系になっています。

その中で日本との大きな違いは(地域毎に就学年齢が若干違う、などの制度上の違いも有りますが)「思想」ではないでしょうか。

日本の様に60%近くが高等教育に進学できる現状とは違い、12億人という大きな人口の中で大学に進学できる率は20%程度、大学=エリート・成功の切符の養成所、大学以外の職業訓練学校=職業人としての職務をまっとうする人の育成機関、という図式がはっきりと見て取れます(中専や職業学校からは一般的に大学には進学することはできません)。

日本のような高校全入、資格ベースでいえば誰しも等しく大学入学のチャンスが有る、という国との大きな違いになっています。

また、中国では、親御さんの世代には今の大学制度はほとんどなかった事もあり、我が子をなんとか大学にと考える気持ちも強く、一刻も早く良い教育をしてあげたいという願いから、幼児教育はもっとも活発な市場となっています。

日本式の「アカデミックを支える大学・短大」、「実業・専門技能を支える専門学校」という分け方ではなく、「エリート育成の為の大学」、「技能を教える中・高専」、「職人を養成する職業訓練校」というはっきりとした分け方で社会を構成する中国の教育方針、両者の違いが少しでもご理解いただけたら幸いです。

≪参考文献≫

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