韓国では海外での教育があたりまえ?!

先日お届けした「中国の教育制度」に続いて、各国の学校制度シリーズ第二弾は韓国です。

韓国の教育制度も非常に日本に似た形式となっているだけでなく、少子化や受験戦争の熾烈化などの問題を抱える点でも日本と似通っていると言えます。

韓国の学校制度

韓国の教育制度は、日本と同様に、幼稚園、小学校、中学、高校、大学でそれぞれの通学年も日本と同様になっています。学期の始まりは、3月で二学期制が採用されています。

このうち、初等教育にあたる小学校と中学校が義務教育とされており、それぞれの進学率は99%、96%と高い数値になっています。

高校にあたる後期中等教育は、普通高等学校と職業高等学校があり、これに加えて厳格な入学者選抜のあるエリート教育のための高等学校(芸術高等学校、体育高等学校、科学高等学校、外国語高等学校)があります。

大学は、専門職業教育を行う「専門大学」(2-3年制)と、アカデミックなな「大学(校)」(主に4年制)の他に、「産業大学」や「教育大学」もある。 大学(校)は全国に160ほどありますが、多くの大学が首都ソウルにあります。

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韓国と日本の大きな違いとしては、徴兵制度が義務化されていることでしょうか。高校を卒業すると、男子は兵役につくための検査を受けねばなりません。兵役を終えて学校に進学する人や在学中に休学して兵役を行う人など様々ですが、結果的に韓国では女性の方が早く社会経験を積むことになります。

韓国の職業教育

韓国の職業教育制度はアメリカに似た制度を持ち、職業能力の向上のための職業訓練もよく行われています。

職業訓練所は労働部(労働を所管する韓国の中央官庁)の、職業高校や短大などで行われる職業教育は教育科学技術部の管轄です。

労働部に属するものとしては、若者を対象としてインフラストラクチャーの技術教育を行う「韓国ポリテク大学」などは有名です。

ポリテク大学は、11大学、29キャンパスを運営し、教育費用は学校が負担するだけでなく、修了時には学士の授与があり、実地技術の重要性に重きを置いています。

以上のことからも、韓国が技術者育成に力を入れていることが分かります。

国内高等教育への不信感?
海外以外は意味が無い、と言い切る韓国

韓国の大学進学率は80%を超え、世界最高レベルと言えます。非常に強い学歴社会を誇っています。

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米オバマ大統領はたびたびこの韓国の教育を賛辞する発言をしていますが、韓国内部では問題も多く抱えているという認識があります。

その中でよく取りざたされるのが、熾烈な教育競争。受験戦争を勝ち抜くため韓国の保護者は子供に多額の投資をしており、OECD加盟国の中でトップと言われる民間負担率を誇っています。

韓国の学校教育は試験を中心としているため、塾や家庭教師などを個人でつけることができる人がその後の大学受験などで有利にならざるを得ません。
一時は塾や家庭教師を国で禁止したにも関わらず闇での取引が絶えないことを受けて解禁されるなどの歴史も持っています。
しかし、裕福でなくても子どものために借金をしたり身を粉にして働くのは当たり前という空気さえあるようです。

また、最近ではキムヨナさんで有名になった子供とお母さんの逆単身赴任なども非常増えてきているようです。

まとめ

留学生などに話を聞くと「韓国の大学を出ても意味が無い」と言い切る人が少なく有りません。

確かにいくつかの大学ランキングを見ても、200以上ある大学の中でワールド200のランキングに入っているような学校は3程度、しかもその3つに入っても国内での就職は厳しい、という状況があるのも真実です。

こうした韓国の教育事情が彼・彼女達を「海外大学以外は意味が無い」と言い切らせるのでしょうか。そしてこのハングリーさ、国内での評価を「意味が無い」と言い切る強さがアジア各国で言われる「韓国が強い!」という状況を創っているのでしょうか。

≪参考文献≫

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